ところで最初のトラックってどんなの?日本で初めて作られたトラックウーズレーCP型

ウーズレー Wolseley

トラックは現代の物流を支える、なくてはならない存在です。私たちが毎日当たり前に利用しているトラックですが、「日本で最初に作られたトラックがどんなものだったか」が気になったので調べてみました。それは、現在の日本の自動車産業を代表するあるメーカーのルーツであり、当時の国の大きなプロジェクトから誕生しました。
今回は、日本のトラック史の夜明けを飾った、記念すべき「国産第1号」のトラックについての歴史です。

目次

「国産トラック第1号」が誕生した時代背景

1-1. 大正時代、外国車の輸入から始まった日本の自動車黎明期

日本の自動車産業は、明治時代末期から大正時代にかけて、海外からの輸入車によって始まったようです。
しかし、産業の発展のためには「自国で車を作る」ことが国家的な課題となります。特に必要とされたのは、大量の物資を運べる「トラック」でした。

1-2. イギリスの技術提携から生まれたパイオニア

記念すべき国産トラック第1号は、1924年(大正13年)に誕生しました。
当時の東京石川島造船所(現在のいすゞ自動車の前身の一つ)が、イギリスの大手自動車メーカーであるウーズレー社と提携し、その技術を導入して国産化に成功したのが始まりです。

栄光の国産第1号!その名は「ウーズレーCP型」

日本のトラック史の第一歩を踏み出したのは、「ウーズレーCP型1.5トン積みトラック」です。

  • 車種名: ウーズレーCP型1.5トン積みトラック
  • 製造年: 1924年(大正13年)
  • 製造元: 東京石川島造船所(現:いすゞ自動車)

2-1. 主な用途は「軍用保護自動車」

このトラックの大きな役割は、「軍用保護自動車」として国に認定されることでした。これは、有事の際に軍事利用できる車両を国内で育成するための制度です。
当時のトラックはまだ高価で、国内需要も限られていたため、国の保護政策の恩恵を受けながら、日本の自動車産業の礎を築くことになったのです。

2-2. 自動車メーカーのルーツへ

この後、東京石川島造船所はイギリスとの提携を解消し、1927年(昭和2年)には純国産の「スミダ号」を生み出します。この「スミダ号」もトラックが主力の車種であり、日本の基幹産業としてのトラック製造の歴史を本格的にスタートさせました。

トラックの進化から見る、現代物流の「人の力」

「ウーズレーCP型」が誕生してから約100年。トラックはディーゼルエンジン、キャブオーバー型、そしてトレーラーといった進化を遂げ、積載量も性能も飛躍的に向上しました。
しかし、どれほど機械が進化しても、最終的に荷物を届けるのは、ドライバーの技術と、最適なルートを判断する配車マンの知識と経験です。
自動化が進む現代においても、私たちエムズラインが「人の手による配車」にこだわるのは、100年前に誕生したトラックが運んだ「情熱と責任感」を、現代の物流現場で受け継いでいるからです。
急なイレギュラーや複雑な配送こそ、AIやシステムだけでは対処がむずかしい「人の判断力」が問われます。

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